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スノーボード 速度比較の基本を知ろう
そもそもスノーボードの速度とは?
スノーボードの「速度」とは、板に乗って雪の上をすべるときの速さのことです。時速で表されることが多く、初心者は10〜20km/h、上級者では40km/h以上に達することもあります。
この速さは、ただ「速い=良い」ではありません。自分のレベルに合った速度で滑ることが、安全で楽しく続けるポイントです。速度を知ることで、自分が今どのレベルにいるのか、どこを改善すれば上達できるのかもわかってきます。
初心者が速度を出せないのには、理由があります。それに対して、上級者はどんな技や経験でスピードを出しているのでしょうか?次の項目から、詳しく比較していきます。
なぜ速度が違うのか?その理由とは
初心者と上級者では、滑り方・姿勢・道具の扱い方が全く違います。そのため、スノーボードの速度に明らかな差が生まれるのです。
主な理由は以下のとおりです:
- 重心の位置が違う(初心者は後ろに、上級者は前に乗っている)
- 板の使い方が違う(エッジの使い方でスピードが大きく変わる)
- 怖さの感じ方が違う(初心者は怖がってスピードを出さない)
このような違いを知ることで、自分の滑りを見直すヒントになります。
スノーボード 速度比較|初心者の特徴
スピードが出にくい姿勢と滑り方
初心者の方の多くは、後ろ重心になりやすく、ブレーキをかけるような姿勢で滑るため、自然とスピードが出にくくなっています。
たとえば、
- 板の先端(ノーズ)が浮いている
- 膝が伸びたまま
- 恐る恐るターンしている
このような状態だと、雪の抵抗が増え、進む力が弱くなるのです。
まずは、リラックスして前傾姿勢を意識し、ターンをスムーズにする練習が大切です。速さよりも「正しく滑る」ことを目標にしましょう。
初心者が速度を出せない3つの原因
初心者がスピードを出せないのには、主に以下の3つの理由があります。
- 恐怖心(転びたくない、ぶつかりたくないという思い)
- 正しい姿勢を知らない
- 道具の使い方が不慣れ
この中でも、最も大きな要因は「怖さ」です。怖いと無意識に体が固くなり、ブレーキをかけてしまいます。
【解決法】としては:
- 緩やかなコースで慣れる
- 正しい姿勢を鏡や動画で確認
- インストラクターから学ぶ
など、少しずつ克服する方法が有効です。
スノーボード 速度比較|上級者の特徴
なめらかで速いターンの秘密
上級者は、ターンしながらもスムーズにスピードを維持できる滑り方をしています。これは「カービングターン」と呼ばれ、エッジを使って雪を削らずに板を曲げる技術です。
この滑り方のポイントは以下の通りです。
- 重心を板の中心に乗せる
- 腰をひねらず、体ごと向きを変える
- エッジをしっかり立てて板をたわませる
これにより、減速せずにきれいなラインで滑れるので、自然と速度が出ます。見た目にもカッコよく、疲れにくいという利点もあります。
道具選びでスピードアップ
道具も、スノーボードの速度に大きく影響します。上級者は、目的に合った板やブーツを使って、効率よく滑れるようにしています。
例えば:
- 長めで硬い板はスピードが出やすい
- 角度を調整したビンディングでターンがスムーズになる
- しっかりフィットするブーツは体の力を板に伝えやすくなる
逆に、初心者用の道具は安全性を重視して作られており、スピードを出しにくい構造になっていることも多いです。
スノーボード 速度比較|7つの違い
- 滑り出しのスピード
初心者は「ヨイショ」と慎重に滑り出すのに対し、上級者はスッと重心移動で滑り出します。ここからすでに差が生まれます。 - 板の角度とエッジの使い方
初心者はフラットに、上級者はしっかり角度をつけて滑ります。これが速度に直結します。 - 曲がるときの体の使い方
初心者は手や肩だけで曲がろうとしますが、上級者は腰から全身を使ってバランスを取りながら曲がります。 - 体のバランスの取り方
上級者は前後左右にバランスを保ち、スピードをコントロールしています。初心者は片足に体重がかかりやすく、不安定です。 - 雪面の読み方
経験豊富な滑り手は、雪質や斜面の変化を見て、速度を調整しています。初心者は気づかず突っ込んでしまうこともあります。 - 道具の違い(板・ブーツなど)
板の素材や形、長さが違うだけで滑りやすさが大きく変わります。上級者の板は「速く滑ること」に特化しています。 - 経験値と自信の差
経験があると、少々のスピードでも怖くありません。自信があることで、体が自然に動き、結果として速く滑れるのです。
スノーボード 速度比較で上達を目指そう
今すぐできる!初心者が速度を上げる方法
初心者でも、意識を変えるだけでスピードを出しやすくなります。
すぐに実践できる方法は以下の通りです:
- 前を見るように意識する
- ひざを曲げて腰を落とす
- 緩やかな斜面で板をまっすぐにして滑る
これらは、板の走りを妨げず、自然とスピードが出るコツです。
一度試してみると、滑る感覚がガラッと変わります。
まずは安全にゆっくり練習しよう
速度を出すことは楽しいですが、安全が最優先です。最初は無理に速く滑ろうとせず、「正しい姿勢でゆっくり滑る」ことを目標にしましょう。
また、ヘルメットやプロテクターをつけることで、気持ちも安心して滑れるようになります。安全に配慮することが、上達への第一歩です。
スノーボード 速度比較を実感しよう
動画で違いをチェックしてみよう
YouTubeなどで、「スノーボード 初心者」「スノーボード 上級者 滑り方」と検索すると、速度の違いや体の動きの違いがよくわかる動画がたくさんあります。
見るポイントは:
- 滑り出しの姿勢
- ターンのなめらかさ
- 板の傾け方
自分が滑っている姿と見比べてみると、学びになることが多いです。
友達と一緒に比べてみよう
ゲレンデでは、友達と並んで滑ると、自然と自分のスピードがどれくらいか確認できます。
特に、「この人と同じくらいの速度で滑れるようになりたい」と目標を持つと、上達が早くなります。
遊びながら学べるのが、スノーボードの楽しいところです。
引用・参考資料
- 「日本スキー連盟 技術参考書」https://www.ski-japan.or.jp/
- 「スノーボードの基礎知識」(BURTON JAPAN)https://www.burton.com/
- 「初心者向けスノーボード講座」Snowtown公式チャンネル(YouTube)